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四つ目屋

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お姫様の甘え

我が家では時々、私をお姫様と呼ぶことがある。
うちの父は以前私に、「まどかの前世はきっとお姫様だったんだろうね」と、言ったことがある。


今日はラッキーなことに、珍しく一日中仕事の無いおやすみだった。

私の生活では、夕方までは何も予定が無くても夜は仕事、ということがよくあるので、一日中まったくなんの予定も無い一日っていうのは、本当に珍しい。

だからって、今日は雨だったし掃除や洗濯をする気持ちにもなれなく、特別なことはなにもしなかった。

だから今日は、いつも仕事で帰りが遅い私のために、うちのだんな様が撮りためてくれていたビデオをみることにした。

厳密には、ここに越してきたころに会員になったビデオレンタル店に行ってたくさんビデオ借りてきて、ビデオ三昧をしたかったのだけど、会員証が見つからなかったから予定を変更した。

「予定を変更した」?!

予定なんて初めから無かった。

こういうとき、自分って本当にダメだと思う。

ま、それはいいとして、そのビデオは私の尊敬する倉本總さんの新しいドラマ。風のガーデン。
先日亡くなった、緒方拳さんの遺作となった作品。

舞台は富良野で、倉本先生の脚本はやっぱりすばらしい。

私は北の国から、の大ファンで富良野は死ぬまでには訪れてみたい場所のひとつだ。


ビデオにすっかり見入ってしまって、気がついたら夕方になっていた。

スーパーに買い物に行って夕飯を作ることにした。

特別なメニューではないけれど、うちでは私が夕飯を作ることが珍しいことであり、時々台所を独り占めして料理することは楽しい。

帰ってきただんなさんに、「おかえり」と言ったとき、いつも私が言うのは「おかえり」ではなく「ただいま」だと気がついた。

私は恥ずかしながら、ものすごい寂しがり屋だ。
小さい頃も、家に誰か一人いればそれでよかったらしい。母親でなくとも、「だれかひとり」自分と一緒にいてくれる人がいれば、それで安心だったと、母から聞いたことがある。

今でもそれは同じで、だんなさんがいないときでも猫のチャチャがいてくれればそれでいいのだ。

だんな様と一緒に夕飯を食べると、せっかく作ったメニューが褒めてもらえなかったので少し頭に来た。

でも、いつも夕飯を作ってくれるだんなさんのメニューにいちゃもんを付けるのは私であり、よく考えてみれば 私は威張っていても、それは相手への「甘え」でしかないことが良くわかる。

相手の優しさに甘えてばかりではダメなんだよ。

と、病床の祖母にいわれたことがある。彼女は私の寂しがり屋で甘えん坊な性格もよくわかっているのだ。


私は結局のところ、いつも甘えさせてもらっているのだ。

だから感謝の気持ちをきちんと伝えて、ありがとうをたくさん言おうと思った一日だった。
by vivianmadokita | 2008-10-25 01:29 | おもひ